当研究室では、医薬分業について考えていきます。
医薬分業が進んでいると言われておりますが、私には本当の意味での医薬分業が広く国民に理解され、定着してきているとは到底思えないのです。
制度としての医薬分業は確かに進んできています。しかし、私は医薬分業は一つの文化であると考えています。つまり、分業という制度の持つ本当の意味が、広く国民に理解され、受け入れられ、そしてそれを望まれるようにならないと、一つの文化としてこの社会に根付いたとは言えないと思うのです。
それは言い換えると、医師と薬剤師の役割分担を国民が納得していることであり、薬剤師の医療の中で果たすべき役割が、国民に浸透し、誰でもが共通した理解で持って、それを「あたりまえのこと」と認識されているということだと思います。
そして、あくまでその視点の中心は患者さんでなければなりません。医師がどう思うか、薬剤師自身がどう考えているかではなく、「患者さんがどう捉え、どう考えているか。そして何を薬剤師に望んでいるか。」をみて評価されねばなりません。
そんな本当の意味での「医薬分業」を実現するためにどうすべきなのか、考えていってみたいと思います。
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よろしくお願いいたします。